むい記

むいむいな日々のこと

『誓いの休暇』

崖っぷちだったレポートを何とか書き上げ、その他もろもろの課題もやっつけて、あとは月曜の試験だけになりました。レポート、今回ばかりは無理かもしれないと思ったけど何と終わって本当によかった。単位もらえるかどうかは別だけれど。ひとまず安心した。

それで少しだけ余裕ができたので、大学の図書館で映画のDVDを観てきた。『誓いの休暇』というロシア映画。けっこう古くてモノクロで、内容も兵士が主人公という重めの映画です。何故これを選んだかというと理由があって。
ひとつは最近ロシア語の音に飢えていて何でもいいからロシア語聞きたいなあと思っていたところ、そうだ映画でもみるか、と思い至ったから。それでなんでこの映画なのかというと、実はスピッツの「甘い手」という曲の間奏部分で流れる男女の会話がこの映画からの引用らしくてずっと気になっていたから。ロシア語をはじめる前は曲を聴いてもなんかもぞもぞ聞こえるなあとしか思ってなかったのだけど、ロシア語に慣れてからもしかしてこれロシア語じゃないかしらと気が付いて、でもほかの音に混ざってよく聞き取れないのでもやもやしていた。それで調べてみたらこの『誓いの休暇』ということだったので、この機会に見てみました。

ざっくりあらすじを話すと、前線で思いがけず勲章を貰える事になった19歳の青年アリョーシャは、勲章を貰う代わりに6日間の休暇を貰って母の元へ帰ることに。途中で自分と同じように軍用の貨物列車に侵入して婚約者の元へ向かうという女の子(シューラ)と一緒に過ごしたり、同僚からの頼まれごとのために同僚の実家に寄ったりしながらおうちを目指す。でもなかなか上手く進めずそのあいだにも時間はどんどん過ぎて行き.....といった感じです。
映画自体も、盛り上がりはそんなに無いけれど戦時下の様子とか、ロシア人の性格とかがわかりやすく映し出されていて面白かったです。でも最後はとても切なかった。彼が兵士だということを一気に突きつけられる終わり方です。
で、本題?の「甘い手」のシーンも見つけられました。以下映画のネタバレしてしまうので注意です。


目的の駅に着いたアリョーシャとシューラが最後に言葉を交わすお別れのシーン。最後の最後でシューラは、「本当は婚約者なんていないの」と嘘をついていたことを告白する。アリョーシャが「なぜ?」と聞くと「怖かったの」と答える。(こっそり侵入した貨物列車に男の人が隠れてたのでびっくりしたのです)
「甘い手」の中ではここで会話が終わっているのだけど映画ではまだ続いていて、「今は(怖い)?」「いいえもう怖くないわ...」とシューラが答えて、いい感じになりそうなところへアリョーシャが乗る列車が来て本当にお別れ、というとても印象的なシーンでした。
いやはやずっと気になっていた「甘い手」の真相がわかって良かったです。
ちなみに間奏で流れてるのはどうやらこのシーンだけではなくて色々継ぎ接ぎされてるみたいで。気になるのでダメ元で映画タイトルとセリフを組み合わせて検索してみたらこんなサイト(http://vvord.ru/tekst-filma/Ballada-o-soldate/5)が出てきましたびっくり。なんと映画の中のセリフを全部まとめてあるんです。ロシア語なのでわからない方にはなんじゃこれ、かもしれないけど。
上に書いたシーンはこのページの、「Да... Не забывайте меня(僕のことを忘れないで)」あたりから「Я боялась тебя.(あなたが怖かったの)」までで、曲でいうと4:54くらいからです。
その少し前の部分だとまた別のシーンが引用されてるみたいですが長くなるので割愛しますね。

というわけで、よいロシア映画も観られたし「甘い手」の謎も解けたしで、とてもいいリフレッシュになりました。最近ほんとに心がすさんでいたので......。
まだ試験もあるし、それが終わればもう就活まっしぐらなのですが、また頑張っていこうと思います。
明日はまたちょっと時間があるから、チェブラーシカのチョコ買いに行けるかな。チョコも欲しいけどお目当ては入れ物です。とても可愛いんです。
ではではこの辺で。